C by Romain Gauthier calibre

フィンガーブリッジスタイルに着想を得て、ムーブメントの設計にはジュウ渓谷の時計製造の歴史に倣いながらモダンなアプローチを取り入れており、進化する伝統というローマンのビジョンを示しています。

キャリバー名:C by ローマン・ゴティエ
巻上げタイプ:手巻き式
機能:時、分、スモールセコンド
サイズ:直径31.10mm、厚さ5.50mm
パワーリザーブ:60時間
石数:24石
部品数:154個
振動数:毎時28,800回

フィンガーブリッジ –ジュウ渓谷の時計製造の歴史

主役はフィンガーブリッジです。これはローマンの生まれ故郷、ジュウ渓谷の時計製造の歴史では代表的なものですが、この時計で現代的に解釈されています。これらのブリッジはそれぞれ水平に構成されており、「階段状」の形を成しています。この効果はムーブメントにボリューム感と奥行をもたらすだけでなく、ブリッジが文字通り歯車やテンプの上で、切れ目なく流れているような感覚を与えます。

手作業で仕上げられたブリッジと面取り

ブリッジは軽量のグレード5ナチュラルチタンから作られており、様々な仕上げを施すことによって対照的なトーンや質感を持たせました。それぞれのブリッジの外側のエッジは二重の面取りが特徴的です。また、ブリッジのフラット面とルビー周りは一段高く縁取りされておりへアライン仕上げになっています。この縁の内側には、ローマン・ゴティエの工房にいる手作業仕上げのスペシャリストが特別な手彫りの技術を使い、全くのオリジナルで小さな窪みをたくさん彫り込んだような独特の質感を生み出しました。ブリッジの下にあるムーブメントのメインプレートには手作業でフロスト加工を施しています。

スネイルカム

ローマンがコンティニュアムに搭載したストップセコンド機構によって時刻を正確にセットすることができます。その仕組みは他の多くのストップセコンド機能と同様に、リューズを引いた瞬間、コンティニュアムのテンプ(テンワ)にブレーキをかけるというものです。しかしローマンは動きを止めるために、ストレートあるいはL字型のストップレバーを使わずに、スネイルカムを採用することを選択しました。これには2つの機能を持たせています。まずリューズを引くとスネイルカムがテンワに触れてその動きを止めます。次にリューズを押し戻した時に、スネイルカムが止めた位置から回転しますが、カムの段々と広くなるフォルムが回転することによって、再びテンワが勢いよく動き始めるための助けとなります。

歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾

ローマンのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには円形模様の装飾(サーキュラー・グレイニング)が施されています。

特別に製造されたテンワと三角形状のアンクル

コンティニュアム調速機構は、わずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ねじと最大剛性のために三角形状になったアンクルと、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えています。

S字型の溝

ローマンの特徴であるS字型の溝を持つスクリューは単に美しいだけではありません。ムーブメント組み立てでスクリューを締める際に、力をしっかりと加えることができます。

Logical One calibre ›

ロジカル・ワンの機構の特徴として、フュゼチェーン機構、プッシュボタン式巻上げ機構、サファイアのインサートが組み込まれた香箱、ムーブメントの仕上げが挙げられます。

Insight Micro-Rotor calibre ›

インサイトマイクロローターのムーブメントはスイス・ジュウ渓谷にあるローマン・ゴティエの工房で、設計から開発、製造、装飾、組み立て、そして調整までが行われています。

Prestige HM/HMS calibre ›

2007年のバーゼルワールドで発表されたローマン・ゴティエのデビュー作。シースルーバックからは手作業による最上級の仕上げを眺めることができます。